成年後見制度に対する考え方

08.18

 現在の日本の成年後見制度は、認知症等になられた本人の加護が極めて強いと思います。従って後見制度を一度用いると、本人の療養介護費等にしか、本人の資産を使えません。例え数億、数十億の資産があっても本人の療養介護にしか使えません。現在諸外国のノーマライゼーションを見習い、本人の資産を本人の意思に従い,使ったらどうかとの意見も数多く有ります。
 私も成年後見制度の使用割合が日本の場合、意思能力、判断能力の欠けている方の数より圧倒的に少ないこの原因は,日本の成年後見制度の使い勝手の悪さだと思います。
 私としては、現在の日本の成年後見制度が現状維持であるなら、次の方法を推薦します。
 それは任意後見制度です。本人が判断の能力がなくなる前に、公証人立会いの下に自分がぼけた場合は、自分の会社の株式は長男に譲り渡し、自分の代わりに代表取締役として会社を担って欲しいなどを任意後見契約で締結しておく事です。なぜ今この事が特に必要かといいますと、日本人は毎年長寿になり、ぼけた後も長く生きます。その間認知症になった本人が会社運営をすることできず、後継者に任せるには、任意後見制度を用いるのが、良いと思います。そうでないと本人が亡くなり、相続を待たなければいけません。勿論税務面も考慮しながら任意後見制度を進めます。
 是非一度ご検討してみてください。

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